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「この世界の片隅に」感想 (ネタバレあり)

映画版「この世界の片隅に」を(先月)観ました。

年始にオンデマンド系で200円レンタルで観れたのでね。

(そのあとに100円もあったらしいけど。)

 

まぁ、まずは、舞台と時代の醸し出し感がすごい良かった

ってのが第一の感想。

なんとも表現できない空気が出てたね。

 

ただ、話としては、

作品が ”なにか” を訴えかけてくるのは すごくよくわかったんだけど、

それがなんなのかが 最後までどうにも掴めなかったの。

出来は確実にいいんだけどね。

なんなのかよくわからない、って もやもやが残る作品でした。

 

10点満点中6点。

 

 

で、映画を借りると同時に電子書籍版の原作も買ってたので読んだんだけど、

もやもやの原因がわかりました。

作者自身が”生活がだらだら続いていく感じで描いた”って言ってるもの。

それなら、訴えかけたいものが表立って出てこないのも納得。

 


  

そんなわけで原作も映画版も見たのですが、

どっちのほうがいいかなぁ。

 

映画版だとカットされてるシーンが結構あるからね。

映画版だけ見た段階でも なんだかもの足りないよねぇ、と感じた

リンさんとの絡みがちゃんとあったのは大きいなぁ。

 

でも、それよりなにより、やっぱり こうの女史の 描き方って 上手いのよ。

多くを語らずして魅せる感じが引き込まれちゃうのよ。

アニメーションしてる、という点を除けば、

すべて原作が上回ってるのではないでしょうか。

まぁ、自分が かなり 何事にも原理主義的な価値観のせいもあるだろうけど。

 

作中にたびたび出てくる 絵も、

原作でのタッチが印象が強かったな。

 


 

あとは、内容についておもったことを ちょこちょこっと。

 

序盤の方でお義姉さんが帰れって言ってたけど、

あれはあの時点では嫁に来るのやめろって意味で

言ってたと捉えてよいんだよね?

(自分の物事の捉え方って、ヒトとずれてるところあるし。)

 

終戦時に すげぇ怒ってたけど、あれは素直な感情だったのでしょうか。

それとも皮肉的な感情なんでしょうか。

途中までの展開が能天気満載だったので、

戦争終わったら安堵しそうなイメージしかなくて。

途中まで、あれ?これって能天気なまま終わっちゃう?

ぽけーっとしただけの話? って危惧があったので、

じげんばくだん あたりからの展開になって、

起こってることはよろしくないんですが、それはそれでよかったです。

 

すみちゃんが かわいい。 

なんというか、”いいとこのおじょうさま”感あるんだよね。

そういう属性には ほんと 弱いわー・・・。

 


 

でも、やっぱり のめみんさんは

「長い道」ならびに道さんがだいすきです。 

 

劇場版・・・は ちょっと違うと思うので、

3分アニメくらいにすると すごくちょうどいいのではないかと思います。

しない?しません?